20190228

小袋成彬というアーティストが音楽の拠点を日本からロンドンに移して、移住もするいう記事を読んだ。小袋成彬 イギリス・ロンドン移住を語る

小袋は私と同じ91年生まれだ。

別に、私は彼と何の共通点もないし、というか比べるまでもないくらいすごい人なのだけれど、なんとなく、この記事を読んでとても救われた気がした。詳しいことは記事に書いてあるけれど、移住したきっかけをざっくり説明すると、日本にいると息苦しくて、お金も十分にもらえなくて、好きな仕事ができなくて、将来が見えないから、ということだった。小袋成彬ほどの人でも、自分と同じつらさやしんどさに悩んでいて、全力で逃げている。自分のやりたいこと、お金、それとは別の幸せすべてを、あきらめることなく手にする方法を、同じ時代を生きてきた人間が建前のない状態から出発して考えて行動していることに、心が躍る気持ちがした。

★話が抽象的だ、結論から話せ、もっと具体例が欲しい等々、社会人になってからよく言われることがある。声が小さくて、断定することが怖い。こんな自分を矯正できなければ会社で上手く立ち回れないし、社会人としてみっともないと思われる。うまく話そうと頑張ってみたこともあるけれど、今度はそんな自分が気持ち悪く感じられて、大切ななにかを失ってしまうかもしれないという感覚に陥ったこともある。他人を観察すればするほど元々もっているものの差を見せつけられているようで、なんでナオト・インティライミのように生まれてこれなかったんだろうと思った。さらに、会社で女として生きていくには、人を寄せ付けないくらいに主張を強くするか、出過ぎたことをせずに求められた範囲で正解を言う振る舞いかどちらかだった。