1月12日

今月で打ち切りになった会社の先輩のこと。

 

5つ歳上のどこか頼りない先輩は、わたしのいる部署に約1年前にやってきた。

いつも自信なさげに、なんでもおうむ返しで、

「これって○○ですよ」

「これって○○ってことですか?」

と、答えてしまう。

とても寒がりで、いつも毛布のようなブランケットにくるまって、会社の窓をすごい勢いでバタン!と閉める。

来たメールのひとつひとつに返信をする。自分ができることしかしないけど、言われれば指示に従う。ギリギリまで怒りを溜めてしまう。人が傷つくような物言いができないし、そもそもしない。

 

そんな彼女が、契約打ち切りを告げられたと報告してきたのは、冬季休みに入る少し前のことだった。

こういうのは、よくあることだとは思う。

 

それから、最初は笑っていたけれど、

そのうち物凄い怒りに変わって、彼女に打ち切りを告げ、まともに話そうとしなかった上司のことや、未経験なのに何一つまともに仕事を教えず、辞めることになってもなにも言わない上司のことを、刺したい、刺したいと口にするようになった。忘年会も、来なかった。

それから、はじめから怒ってなどいなかったみたいに、いつも涙目で、誰とも会話せず、ただ席に座っていた。エレベーターで同僚と一緒になるのを避けて、階段を使うようになった。

話を聞いていたわたしまで、避けるようになっていった。

 

そして今日、そんな彼女を心配した全く別の部署のおじさんがもう会社に来なくても済むようにと、行動を起こした。

「やっぱり、前の職場でもあったけど、

自殺したらいやじゃん。」

「窓をあんな勢いで閉めるのはおかしい」

「メールの文面もそっけない」

 

そんなの、もうずっと前から始まってたよ!!!!!!!!!!!???????と思った。わたしは、自殺したらやっぱり嫌じゃん。の言い方に何か気持ち悪さを感じながら、話を聞いていた。

もうずっと前から始まってたんだよ。

わたしはなにもしないでただ言葉でいいように励ましてただけなんだよ。

今気づいたみたいに言うなよ。

そもそも仕事の仕方が問題だったんじゃないの。

年下がする問題提起のリスクから逃げてただけだろ。

労働環境が悪いんだからそこを直せよ。

でも、やっぱ色々遅かったんだよ。

 

 

いろいろ、キリがない。。。

 

先輩にとってわたしは、最悪な会社で

一緒に働いた同僚の一人として、脳みそに刻まれたんだろうな。

一方的に価値のない人間扱いしてくる豚箱におしつけられて働いてるクズ人間の一人。わたし。

悲しい。

こういうのを止めなければいけないために、もっとはやく、進言するべきじゃなかったか。。。

 

孤独で悲しい日だった。